【無料】PDFファイルをWordに変換する方法【初心者向け】

「PDFをWordに変換する方法」というタイトルと、笑顔で説明する女性ビジネスマンが描かれたサムネイル画像

PDFはレイアウトが固定され、どんなデバイスでも同じように表示できる便利なファイル形式です。しかし一方で、内容を簡単に編集できないという難点があります。

Microsoft Wordの.docxファイル(以下、Wordファイル)は文章を編集・加工するのに適した形式で、「PDFの内容を修正したいけれど直接編集できない…」と困ったことはありませんか?

そんなときはPDFをWord形式に変換すれば、内容を自由に編集できるようになります。本記事では、新社会人など初心者の方でも無料でできる、PDFファイルをWordファイルに変換する方法をわかりやすく紹介します。

PDFファイルをWord形式に変換して編集できるようになり、笑顔になる女性ビジネスマンのイラスト

インターネット上の無料ツールを使えばソフトを購入しなくてもOKです。Googleドキュメントやオンラインサービスを使った手順を中心に、ファイルのアップロード・ダウンロード方法や初心者が疑問に思いがちなポイントも丁寧にフォローしていきます。

GoogleドキュメントでPDFをWordに変換する方法

Googleドキュメントを使ってPDFをWord形式に変換する方法を紹介する女性ビジネスマンのイラスト

まずはGoogleドキュメントを使った方法です。Googleアカウントさえ持っていれば追加のソフト不要で利用できます。オンライン上でPDFを読み込み、そのままWord形式でダウンロードできる便利な手順です。

手順:

  1. GoogleドライブにアクセスしてPDFファイルをアップロードします。
    ブラウザでGoogleドライブ(https://drive.google.com)を開き、Googleアカウントでログインします。変換したいPDFファイルをドラッグ&ドロップするか、画面左上の「+新規」ボタンから「ファイルのアップロード」を選んでアップロードしましょう。
    ブラウザ上でGoogleドライブにログイン中の画面。画面左上の「+新規」ボタンや、ドラッグ&ドロップでPDFファイルをアップロードする操作が表示されている。
  2. PDFファイルをGoogleドキュメントで開きます。
    アップロードしたPDFファイルを右クリックし、メニューから「アプリで開く」→「Googleドキュメント」を選択します。するとPDFの内容がGoogleドキュメント上で編集可能な文書に変換されて開かれます(画像PDFの場合は文字起こし[OCR]が行われ、テキスト化されます)。
    Googleドライブ上でアップロード済みのPDFファイルを右クリックし、メニューから『アプリで開く』→『Googleドキュメント』を選択する操作画面。
  3. Word形式(.docx)でダウンロードします。
    PDF内容が表示されたGoogleドキュメントの画面で、上部メニューの「ファイル」→「ダウンロード」→「Microsoft Word(.docx)」をクリックします。すると、編集可能なWordファイル(.docx)としてパソコンにダウンロードされます。ダウンロードされたファイルは通常「ダウンロード」フォルダに保存されますので確認しましょう。
    Googleドキュメントの画面上部メニューから『ファイル』→『ダウンロード』→『Microsoft Word(.docx)』を選択して、.docxファイルのダウンロードを実行している様子。
  4. ダウンロードしたWordファイルを開きます。
    Microsoft Wordがパソコンにインストールされていればダブルクリックで開けます。もしWordを持っていなくても大丈夫です。もう一度Googleドキュメントにその.docxファイルをアップロードすれば、同様に内容を表示・編集できます。

補足: Googleドキュメントでの変換は比較的レイアウトが保たれやすいですが、PDFの書式が複雑な場合や特殊なフォントを使用している場合、一部レイアウトが崩れることがあります。必要に応じてダウンロード後に微調整を行ってください。

iLovePDFでPDFをWordに変換する方法

次に、専用のオンラインサービスiLovePDF(アイラブPDF)を使った方法です。iLovePDFはPDF変換や編集に特化した無料サイトで、アカウント登録なしでも手軽に利用できます。

手順:

  1. iLovePDFの「PDFをWordに変換」ページを開きます。
    ブラウザでiLovePDFの公式サイト(https://www.ilovepdf.com/ja)にアクセスし、メニューから「PDFをWordに変換」を選択します(日本語ページが自動表示されない場合は、ページ上部で言語を「日本語」に変更できます)。
    ブラウザでiLovePDF公式サイトの『PDFをWordに変換』ページが表示され、メニューから該当項目が選択されている画面。上部に日本語選択のオプションが確認できる。
  2. 変換したいPDFファイルを選択します。
    「PDFファイルを選択」ボタンをクリックし、パソコン内の変換したいPDFファイルを選びます。ドラッグ&ドロップでもファイルを追加可能です。
    「『PDFファイルを選択』ボタンをクリックし、パソコン内のPDFファイルをドラッグ&ドロップまたはファイル選択で指定している画面。
  3. Wordへの変換を実行します。
    PDFファイルのアップロードが完了すると、画面上に「WORDに変換」ボタンが表示されるのでクリックします。サーバー上でPDFからWordへの変換処理が行われます。数秒〜数十秒ほど待ちましょう。
    アップロード完了後、画面上に表示された『WORDに変換』ボタンをクリックして変換処理を開始している様子。変換中の進捗が表示される場合も含む。
  4. 変換されたWordファイルをダウンロードします。
    処理が完了するとダウンロードリンクが表示されます。「ダウンロード」ボタンをクリックして、生成されたWordファイル(.docx)をパソコンに保存しましょう。自動的にダウンロードが始まる場合もあります。完了後、ブラウザ下部のダウンロード履歴やPCの「ダウンロード」フォルダを確認してファイルを開いてください。
    変換処理完了後、画面上に表示された『ダウンロード』ボタンをクリックし、生成されたWordファイル(.docx)をダウンロードする操作画面。ブラウザ下部にダウンロード履歴が見える場合もある。

補足: iLovePDFは1日に処理できる回数に制限がありますが、時折PDFをWordに変換する程度であれば無料版で問題なく利用できます。ファイルアップロード後に「OCRを使用しますか?」と表示される場合がありますが、スキャンPDFなど画像のみのPDFをテキスト化する機能です(通常のテキストPDFの変換では不要です)。

SmallpdfでPDFをWordに変換する方法

もう一つの人気オンラインサービスがSmallpdf(スモールPDF)です。Smallpdfも様々なPDFツールを提供しており、「PDF to Word」の機能で簡単に変換ができます。

手順:

  1. Smallpdfのサイトで「PDF Word変換」ツールを開きます。
    Smallpdf公式サイト(https://smallpdf.com/jp/pdf-to-word)にアクセスし、「PDF Word変換」ツールを選択します。直接URLから「PDFをWordに変換」のページへ飛んでもOKです。
    Smallpdf公式サイトのトップページで、『PDF Word変換』ツールのアイコンやメニューが表示されている画面。
  2. PDFファイルをアップロードします。
    「ファイルを選択」ボタンを押して、Wordに変換したいPDFファイルをアップロードします。こちらもドラッグ&ドロップでファイルを指定可能です。
  3. 自動的に変換処理が開始されます。
    ファイルを選択すると自動的にサーバーでPDF→Word変換が行われます(スキャンPDFの場合、OCR機能は有料プラン限定です)。進行状況のバーが表示されるので完了するまで待ちます。
    「『ファイルを選択』ボタンを押して、PDFファイルをドラッグ&ドロップまたは選択してアップロードしている操作画面。
  4. 完了したWordファイルをダウンロードします。
    変換処理が終わるとダウンロードページに切り替わります。「ダウンロード」ボタンをクリックし、生成された.docxファイルを保存しましょう。Smallpdfも基本的に自動ダウンロードされますが、保存場所が分からない場合はブラウザのダウンロード一覧を確認してください。
    変換処理完了後、ダウンロードページに切り替わり、『ダウンロード』ボタンが表示され、.docxファイルがダウンロードされる様子。ブラウザ下部のダウンロード履歴も確認できる。

補足: Smallpdfは1日あたり無料で利用できる回数に制限があります(一定回数を超えると1時間待つ必要があります)が、単発の利用であれば問題ないでしょう。こちらもPDFの内容によってはレイアウトが崩れることがありますので、必要ならWord上で整え直してください。

PDF→Word変換時のよくある疑問とポイント

初心者の方がPDFをWordに変換する際に持ちやすい疑問や、知っておくと便利なポイントを整理しました。

レイアウトは元のまま保持されるの?

単純な文章中心のPDFであれば比較的忠実にWordへ変換されますが、完全に同じレイアウトが保証されるわけではありません。段組みや特殊なフォント、図表を含むPDFでは、ずれや崩れが生じる場合があります。変換後は必ず内容を確認し、必要に応じて手動で修正しましょう。

オンラインサービスにPDFをアップロードしても安全?

紹介したGoogleドキュメント、iLovePDF、Smallpdfはいずれも世界中で広く利用されている信頼性の高いサービスです。基本的にアップロードしたファイルは変換処理以外に使用されず、一定時間後にサーバーから削除されます。ただし機密性の高い文書の場合、社外のサービスにアップロードすること自体に注意が必要です。そのような場合は社内で許可されたツールを使うか、Googleドキュメントなど比較的安全性の高い方法を選ぶと良いでしょう。

ダウンロードしたWordファイルが開けない場合は?

変換後にダウンロードされる.docx形式のファイルは、基本的にはMicrosoft Wordで開くことを想定したファイルです。お使いのパソコンにWordが入っていない場合、ファイルが開けないことがあります。その際は再度Googleドキュメントにアップロードして開くか、Microsoftの無料Wordオンライン(Office Online)や他の互換ソフト(例:LibreOffice)を利用して開いてください。Wordアプリがなくても閲覧・編集する方法はありますので安心してください。

スマホからもPDFをWordに変換できる?

可能です。Googleドキュメントはスマホのアプリ版でもPDFを開いて編集でき、同様にWord形式でエクスポートできます。また、iLovePDFやSmallpdfはスマホのブラウザからでも利用できます(専用のモバイルアプリも提供されています)。ただし、スマホだとファイル操作がしづらかったり時間がかかったりすることもあるため、PCでの操作をおすすめします。

変換後のPDF編集や作成には楽々PDFメーカーも活用しよう

PDFをWordに変換して内容を編集したら、最終的にまたPDF形式で保存し直したり、他のPDFと結合したりしたい場面もあるでしょう。そんなときに役立つのが、国産の無料オンラインPDFツール「楽々PDFメーカー」https://pdfmaker.jp/)です。

楽々PDFメーカーでは、WordなどのOfficeファイルからPDFへの変換はもちろん、PDFの結合・分割・圧縮といった編集作業もインストール不要・完全無料で行えます。操作はすべてブラウザ上で完結するため、新しいソフトをインストールする必要もありません。

例えば、今回Wordに変換した文書を最終的にPDF形式で配布したい場合や、複数のPDF資料を1つにまとめたい場合に重宝するでしょう。PDF活用の幅をさらに広げるために、ぜひラクラクPDFメーカーもうまく活用してみてください。

さっそく、紹介した無料ツールを使ってPDFをWordに変換してみましょう。PDFの編集や新規作成にはラクラクPDFメーカーも活用して、ドキュメント作業をよりスムーズにしてみてください!