PDFの余白が広すぎて資料が間延びして見えたり、
印刷するときに無駄なインクと紙を使ってしまったり――そんな経験はありませんか?
実は専用ソフトを買わなくても、オンラインの無料ツールだけで余白を簡単に削除できます。ここでは初心者でも迷わずできる方法を中心に、ポイントを絞ってご紹介します。
PDFの余白を無料で除去するには?
PDFの余白を削除する方法として真っ先に思い浮かぶのはAdobe AcrobatなどのPDF編集ソフトですが、Acrobatの編集機能は有料版(Acrobat Pro)でしか提供されていません。
そこで、「無料でPDFの余白を取り除きたい」という場合には、フリーソフトやオンラインツールを活用するのがおすすめです。
特にオンラインのPDFトリミングツールならソフトのインストール不要で手軽に使えます。以下では、オンラインで利用できる無料のPDF余白除去ツールを中心に、その具体的な手順とポイントを説明します。
オンラインで丁寧に余白をカットする方法
オンラインツールの中でも日本語対応・操作画面の分かりやすさで評判のSmallpdfを使った手順を詳しく解説します。ここさえ押さえれば、ほかのツールでも流れはほぼ同じです。
Smallpdfを使った詳しい手順
STEP1:Smallpdfの「PDFをトリミング」ツールを選択
公式サイトを開き、トップメニューから「PDFをトリミング」をクリックします。ツール画面が立ち上がったら準備完了です。

STEP2:余白を削除したいPDFをアップロード
表示されたアップロード枠へ対象PDFをドラッグ&ドロップすると、自動的にファイルが読み込まれます。

STEP3:点線枠をドラッグして残したい範囲を指定
プレビューが開き、ページ上に点線枠が表示されます。枠をドラッグして切り取りたい範囲を調整してください。枠外は薄いグレーで表示されるため、どの部分が削除されるかを視覚的に確認できます。

「
チェックボタン」をクリックして処理開始設定が終わったらPDF下のチェックボタンをクリック。サーバー側で切り取り処理が実行されます。
新規PDFをダウンロードして保存
右上の「完了」ボタンをクリックするとダウンロードボタンが表示されるのでクリックし、トリミング後のPDFを任意の場所に保存します。


仕上がりを確認して作業完了
保存したPDFを開き、余白が正しく削除されているか最終チェックを行ってください。問題なければ完了です。
ポイント:無料プランは1日2ファイルまで
Smallpdfの無料プランでは1日に処理できるファイルが2件までという制限があります。上限に達した場合は後述の別ツールを試すか、翌日に作業を分けるとスムーズです。
ほかの無料ツールを使うときの簡易手順
Smallpdfが混雑していたり、1日の上限を超えてしまった場合は、以下のサービスも試してみましょう。いずれもブラウザだけで使えます。
- PDF Candy
- ファイルをアップロード → プレビューでトリミング枠を調整 → 「適用」→ ダウンロード
- iLovePDF
- 「PDFをクロップ」を選択 → PDFを追加 → 枠を決める → 「PDFをクロップ」→ 保存
- PDF24 Tools
- ページの余白欄に直接数値入力して一括トリミング → 「開始」→ 取得
作業前に知っておきたい注意点
余白を削除する際は次の点に気を付けておくと、後悔のない仕上がりになります。
- オリジナルPDFを必ずバックアップ
- ページ番号や注釈など、残したい要素まで切り落としていないかプレビューで要確認
- オンラインアップロードが不安な機密文書は、オフライン型フリーソフト(LibreOffice、PDF-XChange Editor無料版など)で処理する
- トリミングは見た目を隠すだけで内部データが残る場合があるため、機密部分を完全に消したいときは墨消し(編集)機能を利用
もっと便利にPDFを扱うなら楽々PDFメーカー
「トリミングだけではなく、結合・分割やファイル変換も行いたい」という方には、国産のオンラインサービス楽々PDFメーカーがおすすめです。インストール不要で、ページ結合・圧縮・WordやExcelからの変換などがワンクリック。PDFの作業をまとめて済ませたいときはぜひ試してみてください。
