【無料】手書きサインをPDFに追加する方法(スキャン+挿入や電子サインアプリなど)

手書きサインをPDFに追加する方法を示す図で、左にスキャナーで署名を取り込むイラスト、右に電子サイン入りのPDFを表示したスマートフォンを持つ手のイラストが描かれており、「スキャン+挿入」「電子サインアプリなど」と説明されている。

ビジネス書類や自治体の申請書をオンライン提出する機会が増え、「PDFに自筆サインを入れたいけれど、プリンターや高価なソフトは持っていない」という声をよく耳にします。

実は、パソコン初心者でも完全無料のツールだけで、紙に書いたサインを取り込む方法と、画面上でそのまま書き込む方法の両方が簡単に実現できます。

この記事では、どちらのやり方も順を追って解説します。ご自身に合った方法を見つけて、今日からスムーズにデジタル署名を始めましょう。

手書きサインを紙から取り込んでPDFに挿入する方法

まずは、一度紙にサインを書いてからそれをPDFに取り込む方法です。これは自筆のサインをそのまま画像としてPDFに貼り付けるので、実物に近い見た目の署名を追加できます。準備としてプリンターのスキャナーやスマートフォンのカメラを使用します。

STEP1:白紙にサインを書く

真っ白な紙を用意し、黒色のペンで中央にサインをはっきり書きます。インクが乾くまで30秒ほど待ちましょう。

紙に黒いペンで署名を書いている様子を示すイラスト

STEP2:スキャンまたはスマホで撮影

スキャナーがあれば300dpiでスキャンし、JPEGまたはPNGで保存。スマホ撮影の場合は真上から撮影し、影や歪みがないように注意。

タブレットとスマートフォンの画面上に同じ署名が表示されており、デジタル署名の利用を表している。

STEP3:Adobe Acrobat オンラインを開く

下記リンクより、公式サイトを開き、右上の「Acrobatを開く」をクリックしてください。
※Adobeアカウントの登録、またはログインが必要です。

STEP4:画像を署名として登録

「署名を追加」→「画像から署名」で先ほど保存したサイン画像を読み込む

acrobatで記入と署名機能を使っている様子

STEP5:署名を配置して保存

署名欄をクリックして配置し、ドラッグで位置・サイズを調整。上書き保存すれば完成。

acrobatで追加した署名のサイズを変更している様子

PDFに直接電子サイン(デジタル署名)する方法

次に、紙を使わず電子サイン機能を使って直接PDF上に署名する方法です。こちらはペンタブレットやマウスで画面上にサインを手書きしたり、キーボードで署名風のテキストを配置するタイプの機能です。ペンタブやタッチスクリーンがある環境ならよりスムーズに書けますが、マウス操作でも丁寧に行えば問題ありません。

専用の電子サインアプリやPDF編集ソフトの署名機能を使います。無料で利用できる代表的な方法として、Adobeの「Fill & Sign」機能やオンラインサービスのSmallpdf/iLovePDFのサイン機能があります。ここでは例としてAdobe Acrobat Reader DCの手順を紹介します。

STEP1:PDFを開いて署名モードに切り替える

Adobe Acrobat Reader DCで署名したいPDFドキュメントを開き、右側のメニューから「記入と署名」(Fill & Sign) を選択します​画面。上部にペンのアイコン(「サイン」)が表示されたらクリックします。

STEP2:署名の作成

「署名を追加」を選ぶと署名作成のダイアログが表示されます。ここで署名の入力方法を「タイピング(入力)」・「描画(手書き)」・「画像アップロード」から選択できます​。

紙を使わない場合は「描画」を選び、マウスやタッチパッドで自分のサインをその場で描いてください。思うように描けなければやり直し(消去)も可能です。描き終わったら「適用」または「保存」をクリックします。

STEP3:PDFに署名を配置する

作成した電子サインがカーソルに追随する状態になりますので、PDF上で署名を入れたい位置をクリックします。すると署名がその場所に配置されます​。配置後は署名フィールドをクリックしてドラッグ移動したり、四隅をドラッグして大きさを調整できます​。問題なければそのままファイルを保存して完了です。

イニシャルやテキストボックスの活用

場合によってはフルネームの署名ではなくイニシャルのみを入れるケースや、日付・氏名などをテキストで記入する必要もあるでしょう。Fill & Signでは「イニシャルを追加」機能もあり、署名と同様に手書きや入力で作成できます​。また、署名以外の箇所には「テキストを追加」ツールで文字入力することも可能です。フォームになっていないPDFでも、この機能で署名欄に名前や日付をタイプ入力できます。

使える無料ツール

  • Adobe Acrobat Reader DC
  • Smallpdf「PDFに署名」
  • iLovePDF「PDFに署名」
  • Mac標準アプリ「プレビュー」
  • PDFを開き「記入と署名」や「手書き署名を描画」を選択
  • 画面上でマウスまたは指でサインを描く(やり直し可)
  • 署名を配置→サイズ調整→保存

サインを書きやすいよう、操作パネルの「ズーム」機能で署名欄を拡大しておくと、細かい文字もブレずに描けます。

もっと簡単!楽々PDFメーカーで完結

上記では代表的なツールの使い方を紹介しましたが、実はもっと手軽にPDFにサインを追加できる国産の無料オンラインサービスも存在します。その一つが 楽々PDFメーカー です。楽々PDFメーカーはインストール不要のオンラインPDF編集ツールで、日本語表示に対応しており初心者でも直感的に操作できます。基本的なPDF編集(結合・分割・回転など)から最適化(圧縮)やファイル変換まで幅広くカバーしています。

楽々PDFメーカーで署名を追加する利点:

  • 完全無料・無制限: 海外のオンラインサービスにありがちな回数制限がなく、何度でも利用できます。
  • シンプルな操作画面: 日本語の案内とシンプルなUIで、初めてでも迷わず操作可能です。
  • 多機能: サインの追加以外にもPDFの様々な編集ニーズに対応。複数の作業も一つのサイトで完結できます。

例えば、楽々PDFメーカーでは**「画像をPDFに変換」する機能を応用してサイン画像をPDF化し、「PDF結合」**機能で元の書類PDFに合成するといった使い方ができます。少し工夫は要りますが、専用の署名ツールが無くてもこれらの機能を組み合わせてサイン入りPDFを作成できるのです。公式サイトでは詳しい手順も紹介されているので、興味があればぜひ試してみてください。

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無料で使えるツールを賢く活用すれば、PDFへの手書きサインも難しくありません。ぜひ自分に合った方法でデジタル署名を試してみてください。