PDF に付けたコメントやハイライトをあとで一覧で確認したい
――そんなときでも、わざわざ有料ソフトを買う必要はありません。
この記事では完全無料で使える 3 つの方法を紹介します。最初にオンラインツール「Sumnotes」を例に、初心者でも迷わないよう詳しい手順を図解レベルで解説し、その後は箇条書きでサッと読める代替手段をまとめました。
PDFの注釈とは?

PDFの注釈は、元のページを直さずにメモやマーカーを重ねられる機能です。
紙に付箋を貼る感覚でコメント・ハイライト・下線・スタンプなどを追加でき、校正や社内レビューで「ここを修正」などの指示を共有しやすくなります。
抽出して議事録に貼り付けることも簡単です。なお取引先へ提出する際は、注釈を適用して内容を確定するか、フラット化して書き込みを固定しておくと安心です。
オンラインだけで完結する Sumnotes を使った抽出方法
Sumnotes はブラウザだけで使える注釈抽出サービスです。ソフトのインストールが不要なので、まずはここから試すのがおすすめです。
Sumnotes での操作手順
STEP1:Sumnotes にアクセス
上記の公式サイトを開き、「TRY NOW」と書かれた黄色のボタンをクリックします。

STEP2:PDF をアップロード
注釈付きの PDF ファイルをドラッグ&ドロップするか、「Import」ボタンをクリックしてファイル選択します。アップロードが始まると自動で解析が走ります。

パソコン内のフォルダを選択する場合は、「From Computer」をクリック。

STEP3:解析結果を確認
数秒後、解析されたファイル名と各種メニューが表示されるので、「View Annotations」をクリックします。

「★ー」のようなメニューをクリック

STEP4:注釈一覧を確認
「View Annotations」をクリックすると、ハイライトや付箋コメントを含む全注釈がテキスト形式で一覧表示されます。抽出された内容は原文どおりに日本語も表示されるので文字化けの心配はほぼありません。

STEP5:好きな形式でエクスポート(ダウンロード)
一覧画面から、任意の形式を選択して保存します。必要な部分だけコピーしても OK です。
- Clipboard(コピペできるように=Ctrl+Cをした状態)
- TXT(テキスト形式でダウンロード)
- DOC(Word形式でダウンロード)
- XLS(Excel形式でダウンロード)

オフライン派なら Adobe Acrobat Reader DC も使える
無料版のAdobe Acrobat Reader DC でも、印刷機能を応用すればコメントだけをまとめた 「注釈サマリー」 を作成できます。
・PDF を Reader で開き右サイドバーの「注釈」ツールを押すと全コメントが一覧表示される
・メニュー「ファイル>印刷」を開き「注釈の一覧」をクリック
・仮想プリンター「Microsoft Print to PDF」を選べばコメント一覧を PDF ファイルとして保存できる

高機能リーダー Foxit Reader で FDF 書き出し
軽快動作が魅力の Foxit Reader では、注釈データだけを FDF 形式 でエクスポートできます。
・Foxit Reader で PDF を開き「注釈>エクスポート」を選択
・保存ダイアログで .fdf か .xfdf を指定して保存
・FDF は XML 構造なので、Excel で「XML テーブルとして開く」と表形式でコメントを確認できる
よくある質問と注意点
- オンラインツールは安全?
-
Sumnotes はアップロード後に自動削除を行うと公表していますが、社外秘ファイルはオフライン手段のほうが安心です。
- 注釈が抽出されない場合は?
-
ハイライトが画像になっているスキャン PDF などは抽出できません。まず OCR で文字認識を行うと改善します。
もっとカンタンに PDF を扱うなら「楽々PDFメーカー」
複雑な注釈エクスポート作業を紹介しましたが、もっと手軽にPDFの作業全般を行いたいという方には 楽々PDFメーカー の利用もおすすめです。
楽々PDFメーカーは安心の国産オンラインPDFツールで、PDFの結合・分割・圧縮・OfficeファイルからPDFへの変換などが完全無料・インストール不要で使えます。注釈の抽出機能自体はありませんが、例えばPDFのページを分割したり複数ファイルを結合したりといった作業をブラウザ上で直感的に行うことが可能です。

面倒なソフトのインストールなしにPDFを編集できるので、日常的なPDF処理を楽々こなせるでしょう。もっと手軽にPDF作業をしたいなら、ぜひ楽々PDFメーカーも活用してみてください!