PDFにパスワードをかけておくと情報漏えいのリスクを下げられますが、社内共有や再編集のたびに毎回パスワードを入力するのは面倒です。
そこで本記事では、正当な権限がある前提でパスワードを外し、誰でも閲覧しやすいPDFに変換する無料の方法を紹介します。オンラインツール中心に、インストールなしで今すぐ試せる手順をまとめたので、まずはご自身に合う方法を選んでみてください。
パスワード解除に使える代表的な無料オンラインツール
日常的にブラウザを使う方なら、オンラインサービスを使うのがもっとも手軽です。ここでは定番の「Smallpdf」を例に、最初に詳しい手順を示しますので、流れをつかんでおきましょう。
Smallpdfで解除する手順

Smallpdfの「PDFパスワード解除」ページを開く
上記のリンクより、SmallPDFの「PDFパスワード解除」ページを開く
ファイルをアップロード
解除したいPDFを画面中央のドロップエリアにドラッグ&ドロップすると、アップロードが始まります。スマートフォンの場合は「ファイルを選択」ボタンから端末内のPDFを指定してください。

正しいパスワードを入力
アップロード直後に表示される入力フォームに、現在設定されているパスワードを入力します。続いて「ロックの解除」ボタンをクリックすると、解除処理が開始されます。

解除処理を確認してダウンロード
数秒でパスワード解除が完了し、ダウンロードボタンが表示されます。「ダウンロード」を押して保存すれば、パスワードのない新しいPDFを取得できます。

ファイルを削除して完了
Smallpdfのサーバー上のファイルは数時間後に自動削除されますが、完了画面右下の「ゴミ箱」ボタンをクリックすれば即時に消去可能です。機密文書を扱う際は必ず実行しておきましょう。

iLovePDFで解除する簡易手順

- 公式サイトで「PDFのパスワード解除」ツールを開く
- ファイルをアップロードし、パスワードを入力
- 「ロック解除」→「PDFをダウンロード」で完了
利用制限が緩く、連続作業が多いときに便利です。
ブラウザ(Google Chrome/Microsoft Edge)だけで解除する方法
オンラインにアップロードしたくない場合は、お使いのブラウザでも解除できます。流れは次のとおりです。
- PDFをブラウザで開き、パスワードを入力して表示
- 画面右上のプリンタアイコンをクリック
- 送信先を「PDFとして保存」に変更し、保存を実行
- 出力されたPDFはパスワードなしで閲覧可能
ChromeもEdgeも同じ手順で使えるので、アプリを増やしたくない方におすすめです。
セキュリティを保つための注意点
パスワードを解除する際は、以下のポイントを守りましょう。
- 第三者の許可が必要なPDFは必ず事前に承認を取る
- オンラインサービス利用時はアップロード後にファイル削除を行う
- 機密文書はオフライン(ブラウザ印刷)手順を選択する
国産オンラインツール「楽々PDFメーカー」を活用しよう
日本語UIで安心して使える無料サービスを探しているなら、「楽々PDFメーカー」がおすすめです。結合・分割・圧縮など多彩な機能があり、PDFの加工をまとめて済ませたい場面で重宝します。パスワード解除後にファイルサイズを圧縮したり、複数のPDFを結合したり、すべてブラウザ上で完結。ぜひブックマークしておくと便利です。詳しくは公式サイトをご覧ください。
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