PDFはもともと紙の資料を電子化したものですが、ウェブと同じ「リンク」を埋め込めることをご存じでしょうか。
目次から各章へワンクリックで飛べたり、本文の「○ページを参照」の文字を押すだけで該当ページに移動できたりすると、閲覧者のストレスは大幅に減ります。
ここではパソコン操作に慣れていない初心者でも実践しやすいよう、無料かつブラウザだけで完結する方法を中心に紹介します。
Sejdaでページ転送リンクを設定する詳しい手順
まずはアップロードだけで編集が始められる「Sejda」を例に、目次リンクを作る方法を丁寧に解説します。PDFに初めてリンクを付ける方は、この章を参考に手を動かしてみてください。
STEP1:準備

- 以下のリンクから、「Sejda」の公式サイトを開く
- 「Upload PDFfile」ボタンから編集したいPDFをアップロード

STEP2:目次ページにリンクを付ける
- 画面上部メニューから “Links” をクリック
- 目次の見出しテキストを囲うようにドラッグし、リンク枠を描く
- ポップアップが開いたら “Link to internal page” を選択し、移動先のページ番号を入力して OK
- 必要な見出しすべてに同様の操作を繰り返す
STEP3:保存と確認

- 下側の緑色アイコン “Apply Changes” をクリック
- ダウンロードしたPDFを開き、目次項目をクリックして正しいページへ飛ぶか確認
- もしズレていればリンク枠をダブルクリックし、ページ番号を修正

このようにページ番号さえ把握していれば、リンク付け自体はドラッグと数字入力だけで完了します。
Canvaを使ってサクッとリンクを追加する
PDFescapeほど細かく編集しなくていい場合は、デザイン作成サービス「Canva」を活用する手もあります。操作は次のとおりです。
- CanvaにPDFをドラッグ&ドロップしてインポート
- リンクを付けたいテキストまたは図形をクリック
- 画面上の鎖マーク(リンクアイコン)を押し、「このデザイン内のページ」を選択して番号を指定
- 右上の「共有」→「ダウンロード」から PDF を選びエクスポート
Canvaは直感的なUIなので、資料を丸ごと再デザインしながらリンクを仕込むときにも便利です。
トラブルを避けるためのポイント
必ずテストを行う
リンク設定後は必ず実際にクリックテストを行いましょう。PDFは表紙を0ページと数えるツールもあるため、番号のずれが起こりやすいからです。

クリックできるかわかりやすくする
またリンク枠は透明なので、文字色を変える・下線を引くなど「ここは押せる」と示す工夫をすると親切です。

機密情報の確認
機密資料を扱う場合は、オンライン編集にアップロードする前に個人情報が含まれていないか確認しておくと安心です。

作業をもっとスマートにするコツ
目次ページだけ別PDFで用意してから結合したい、圧縮も同時に行いたい――そんなときは日本語UIで手軽に使える「楽々PDFメーカー」がおすすめです。
ページ結合や圧縮など主要機能が無料でそろっているので、今回紹介したPDFescapeやCanvaと組み合わせれば、インストール不要で一連の編集フローが完結します。ぜひ一度お試しください。
