【無料】PDFに電子印鑑を押す方法【初心者向け】

赤い電子印鑑がPDFに押され、紙に印鑑を押してスキャンし直す手間をゼロにできることを示す白背景・横長バナーイラスト

紙に印鑑を押してスキャンし直す手間をなくしたい
——そんなときはPDFに電子印鑑(電子ハンコ)を直接押してしまうのが最もスマートです。

しかも無料ツールを使えば、専門ソフトをインストールしなくてもブラウザやスマホアプリだけで完結します。本記事では、初心者でも迷わず作業できるように、代表的な無料サービスを例に手順を解説します。

電子印鑑の画像を準備しよう

PDFに押す印鑑は「画像ファイル」として用意します。手元に実物のハンコしかない場合は、白紙に押した印影をスマホでスキャンし、背景を透過 PNG にしておくと仕上がりがきれいです。画像が準備できたら、次章以降のツールで押印していきましょう。

電子印影をお持ちでない方は、こちらのツールから無料&登録不要で作成可能

電子印影を作成している様子

画像化のポイント

  • スマホなら無料アプリ「Adobe Scan」などでスキャン可
  • 背景を透明にすると PDF 上で白縁が出ない
  • 解像度は 300 dpi 以上にすると印影が荒れにくい

iLovePDF でサクッと押印する

iLovePDFは会員登録なしで使えるWebサイトで、PDFの結合や変換から編集まで様々な機能を提供しています。中でも「PDFを編集」というツールを使えば、PDF上にテキストや図形、そして画像の貼り付けが簡単に行えます​。つまり電子印鑑の画像をPDFに挿入するのにうってつけのサービスです。手順は以下のとおりです。

  1. iLovePDFの「PDF編集」ツールを開く: ウェブブラウザでiLovePDFサイトにアクセスし、メニューから「PDFを編集」を選択します。「PDFを編集」ページで、編集したいPDFファイルをアップロードしましょう。ドラッグ&ドロップするか、「ファイルを選択」ボタンでファイル指定できます。
    iLovePDF「PDFを編集」ツールにPDFをアップロードする場面
  2. 画像を追加: PDFが画面上に表示されたら、上部のツールバーから「画像を追加」ボタン(🖼アイコン)をクリックします。するとファイル選択ダイアログが開くので、用意しておいた電子印鑑画像(PNGやJPEGなど)を選んでアップロードします。画像は透過PNGで背景を透明化しておくと、PDF上で背景無しの印影だけ表示できて見栄えが良くなります。
    ツールバーの「画像を追加」アイコンから印鑑画像を選択する操作画面
  3. 印鑑画像の配置と調整: アップロードした印鑑画像がPDF上に貼り付けられるので、マウスでドラッグして配置位置を調整します。角をドラッグすればサイズ変更も可能です。契約書や申請書の所定の押印欄にぴったり合うように位置と大きさを整えましょう。
    PDF上で印鑑画像をドラッグして位置と大きさを合わせている様子
  4. 編集結果を保存: 印鑑画像を配置できたら、画面下部もしくは上部にある「PDFを編集」または「適用」ボタンをクリックして変更内容を確定します。数秒待つと「編集されたPDFをダウンロード」という画面になりますので、「PDFのダウンロード」ボタンを押してファイルを保存します​。これで電子印鑑入りのPDFが手に入ります。

iLovePDFは操作がシンプルで、初心者でも直感的に扱えます。ツールバーを使用して、テキストの修正や追加、画像のアップロード、注釈の追加を簡単に行うことができます​。Web上で完結するためソフトのインストールも不要で、Windows/Macどちらの環境でも同じように使えるのが利点です。スマホのブラウザからでも利用可能ですが、画面が小さいと操作しづらい場合は後述のスマホアプリ版を使うと良いでしょう。

Smallpdf を使う別ルート

もう一つの人気オンラインサービスにSmallpdfがあります。iLovePDFと同様に、ブラウザ上でPDF編集ができる無料ツールです。SmallpdfでもPDFにテキストや図形、画像を挿入することが可能で、使い方はとても簡単です​。基本的な流れはiLovePDFとほぼ同じなので、簡単にポイントを説明します。

  • Smallpdf の「PDF編集」へアクセス
  • PDF をアップロードし「画像を追加」から印鑑を挿入
    smallpdfの編集ツールを操作している様子
  • 必要に応じてページ整理や他の注釈も追加
  • 「エクスポート」で押印済み PDF を保存

Smallpdfも無料で利用できますが、一日に処理できる回数に制限(1時間に数件程度)があります。頻繁に利用する場合は有料版も検討してください。ただし1回の押印作業であれば無料範囲で問題なく使えるでしょう。Smallpdfはセキュリティ面にも配慮しており、アップロードしたファイルは編集後に自動削除されるため安心です。

また、Smallpdfの電子署名機能では手書きの署名を作成したり、画像として署名をアップロードすることも可能です。そのため、電子印鑑画像を署名として保存しておけば次回から呼び出して素早く押印することもできます。

スマホだけで済ませたいとき

パソコンだけでなく、スマートフォンしか使えない場合でもPDFへの押印は可能です。

上で紹介したAdobeやiLovePDF、Smallpdfはスマホ用アプリも提供しています。例えばAdobe Acrobat Reader(無料アプリ)を使えば、PDFを開いて「入力と署名」機能から手書きサインを追加したり、画像を貼り付けたりできます​。iLovePDFやSmallpdfの公式アプリでも同様にPDFへの画像挿入や注釈追加が可能です。

  • Adobe Acrobat Reader アプリ
    • PDF を開き「入力と署名」→ 画像追加
  • iLovePDF/Smallpdf アプリ
    • 編集モード → 画像挿入 → 配置 → 保存

スマホアプリを使えば、出先でも紙とハンコ不要でPDF書類に押印できます。画面が小さい分、細かい位置調整は指先で慎重に行う必要がありますが、拡大表示を活用すると良いでしょう。各アプリとも基本的な操作手順は類似しており、直感的に扱えるよう設計されています。Adobe Acrobat Readerモバイル版では電子印鑑画像を事前にスタンプ登録しておくこともでき、次回以降ワンタップで押せるので便利です。

まとめ

無料でPDF上に電子印鑑を押す方法として、iLovePDF、Smallpdfなどの初心者向けツールをご紹介しました。どの方法でも、電子印鑑用の画像さえ用意すればすぐにPDF上へ貼り付けることができます。特別な知識がなくても、今回解説した手順に沿って進めれば契約書や申請書への押印作業をすべてデジタル上で完結できるでしょう。ぜひ一度お使いのPCやスマホで試してみて、自分に合った方法を見つけてみてください。

楽々PDFメーカーからのお知らせ: PDFへの電子ハンコ押印を含め、PDF編集をもっと手軽に行いたい方は 楽々PDFメーカー もぜひお試しください。ブラウザ上で動作するオールインワンのPDF編集ツールで、電子印鑑の作成・押印から文書変換まで無料でご利用いただけます。初心者でも迷わず使えるシンプルな操作性が特長ですので、この機会に活用してみましょう。