PDFを社外に送ったりWebで公開したあと、
「ファイル名がそのまま検索結果に並んでしまった」
「作成者に自分の本名が残っていて慌てて削除した」──こんな経験はありませんか?
PDFには〈タイトル・作成者・キーワード〉などの“メタデータ”が埋め込まれており、適切に整えておくと検索性が高まり、不要な個人情報の流出も防げます本記事では、完全無料のオンライン/デスクトップツールを使ってメタデータを編集する手順を初心者向けに解説します。
PDFのメタデータを編集すると何が変わるのか?
「そもそもメタデータって何を指すの?」と疑問に思う方へ。メタデータはPDF内部に保存された文書情報で、主に次の6項目を指します。

- タイトル
- 作成者
- 件名
- キーワード
- 作成日時/更新日時
- アプリケーション名などの技術情報
タイトルや作成者は閲覧ソフト上部に表示されるほか、検索エンジンが参照するため設定しておくと資料の発見性がアップします。逆に不要な個人名や古いバージョン情報は削除しておくと安全です。
オンラインで最速!PDF24 Toolsを使った詳細手順
「インストールは面倒。まずはブラウザだけで試したい」という人に最適なのが、PDF24 Toolsの「メタデータ編集」機能です。ここでは初めて出てくる操作手順として、しっかり丁寧に説明します。
PDF24 Toolsでの詳しい操作ガイド
- 公式サイトを開く
上記のリンクより、公式サイトを開いてください。 - ファイルをアップロード
画面中央の「ファイルを選ぶ」ボタンを押して編集したいPDFを選択するか、ドラッグ&ドロップします。アップロードは数秒で完了します。 - 現在のメタデータを確認
読み込みが終わると、タイトル・作成者など既存の値がテキストボックスに表示されます。不要な情報が残っていないかチェックしましょう。 - 新しい値を入力
- タイトル:資料名や案件名など、検索で見つけやすい名称に変更
- 作成者:個人名を伏せたい場合は会社名に書き換え
- キーワード:検索されたい語句をカンマ区切りで3〜5個程度
- 変更を適用
入力し終えたら下部の「メタデータを変更」ボタンをクリック。サーバー側でプロパティが書き換えられます。 - ダウンロードして確認
「ダウンロード」ボタンを押すと、端末にファイルが保存されます。Acrobat Readerなどで「プロパティ」を開いて変更が反映されているか確認しましょう。
Windowsユーザー向け:PDF Shaper Freeでオフライン編集
オンラインアップロードに抵抗がある場合は、Windows用フリーソフト「PDF Shaper Free」が便利です。

インストール後、メイン画面左の「ドキュメント」→「メタデータの編集」を選び、先ほどと同じ項目を書き換えて上書き保存するだけで完了します。オフライン処理なので社内機密資料にも適しています。
Mac・LinuxでもOK:LibreOfficeでPDFを再出力
元ファイルがないPDFでもLibreOffice Drawで開けば編集可能です。
メニューの「ファイル>プロパティ」でメタデータを修正し、「PDFとしてエクスポート」すれば新しいプロパティを持つPDFが生成されます。操作はほぼ上書き保存と同じ感覚で済むため、MacやLinuxユーザーにとっても手軽です。
ワンクリックでラクラク!楽々PDFメーカーを活用しよう
国産オンラインツール「楽々PDFメーカー」は、ドラッグ&ドロップ→テキスト入力→ダウンロードの3ステップで完了します。
日本語UIで迷いにくく、複数ファイルをまとめて処理できるのも魅力。PDFの結合・圧縮など周辺機能も充実しているので、PDF業務をまとめて効率化したい方に最適です。

まとめ
PDFのメタデータを整えるだけで、検索結果の見栄えが向上し、不要な個人情報リスクも軽減できます。
オンラインのPDF24 Toolsや楽々PDFメーカーで手軽に、あるいはPDF Shaper FreeやLibreOfficeでオフラインで――用途に合わせて無料ツールを選び、ぜひ今日から実践してみてください。