「印刷して手書き」はもう卒業。
見積書や申込書を PDF でやり取りするなら、ファイル内にそのまま入力欄(フォーム)を置いておくと記入・回収がぐっとラクになります。
「でも Acrobat Pro は高いし、設定もむずかしそう…」という声をよく聞きます。
実は ブラウザだけ・完全無料 でフォーム付き PDF を作れる方法がいくつもあるのをご存じでしょうか?
この記事では、初心者でも迷わない3つの方法を厳選してご紹介します。今日から「入力できる PDF」をサクッと作ってみましょう。
そもそも「PDFフォーム」とは?

PDFフォームは、PDF 内にテキスト入力欄やチェックボックスなどの インタラクティブなフィールドを埋め込んだファイルのことです。受け取った人は無料ビューア(Acrobat Reader など)上で直接入力し、保存・送信できます。紙や Excel との差別化ポイントは次の3つ。
- 手書き&スキャン不要 – デジタル完結で読みやすい
- 入力漏れを防止 – 空欄がハイライト表示されるビューアが多い
- データ再利用が簡単 – 回答を CSV や Excel に一括抽出できるツールもある
無料でフォームを作る 3つの方法
方法 | こんな人におすすめ | 代表ツール |
---|---|---|
① ブラウザだけで編集 | ソフトを入れずにサクッと作りたい | PDFgear, PDFescape |
② オンラインフォームビルダー | ドラッグ操作で見た目も整えたい | JotForm |
③ デスクトップのフリーソフト | オフラインで細かくレイアウトしたい | LibreOffice Writer/Draw |
以下では、各方法で「テキスト入力欄」と「チェックボックス」を追加する最短ステップだけを抜粋します。
ブラウザで完結:PDFgear の場合

- PDFgear の「オンライン記入可能 PDF メーカー」を開く
- フォーム化したい PDF をアップロード
- 上部メニュー > Form > 「Text Field」や「Check Box」を選択してクリック配置
- ドラッグでサイズ・位置を調整し、完了したら Download
ポイント
- 透かし無し・登録不要で始められる
- ドロップダウンや署名欄も追加可
- モバイルブラウザからでも操作可能
ドラッグでデザイン:JotForm の「PDFフォームエディタ」

- 無料アカウント登録後、ダッシュボードで Create→PDF Form
- 空白・テンプレート・既存 PDF インポートの3択から開始
- 画面左の Form Elements から「Short Text」「Checkbox」などをドラッグして配置
- 完成したら Download as PDF で記入可能 PDF を取得
ポイント
- 質問ごとに「必須」「プレースホルダー」など細かく設定
- 回答をクラウド集計→CSV 書き出しまでワンストップ
- 無料枠でもフォーム5つ・月100 件の回答まで利用可能
オフライン派に:LibreOffice Writer
- Writer で申込書や請求書テンプレートを作成/読み込み
- メニュー 表示→ツールバー→フォームコントロール を ON
- ツールバーの「テキストボックス」「チェックボックス」をクリックし、文書上でドラッグ配置
- ファイル→エクスポート→PDF を選択し、「PDFフォームの作成」にチェックして保存
ポイント
- 完全オープンソースで商用も無料
- 既存 Word 文書を Writer で開いてそのままフォーム化も可能
- レイアウトが崩れにくいよう、ページデザインは事前に整えておくとベター
どの方法を選ぶ?素早く見極めるコツ
重視するもの | ベストな選択 |
---|---|
とにかく速さ・インストール不要 | PDFgear(ブラウザ完結) |
テンプレート数・クラウド集計 | JotForm(オンラインサービス) |
オフライン作業・完全無料 | LibreOffice(デスクトップ) |
「まず1枚試したい」なら ①PDFgear → 気に入ればそのまま継続。オンライン提出と集計が必須なら ②JotForm。社内書式でページごとレイアウトを詰めるなら ③LibreOffice が安心です。
完成後のチェックリスト
- Reader で開いて入力テスト:実際に文字入力・チェック選択ができるか
- 必須項目の設定:空欄で保存できないようにするかどうか
- 送信方法の明記:「入力後、上書き保存してメール添付で送付」など
- スマホ表示:幅が狭い端末で入力欄が隠れないか
5. もっと PDF を活用したいときは?
フォーム化が済んだら、結合・分割・パスワード設定など周辺作業も必要になるかもしれません。そんなときは オンラインで完結する「楽々PDFメーカー」 が便利です。変換・圧縮・ページ番号挿入など主要機能を無料提供中。フォーム付き PDF もそのまま扱えます。
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まとめ
- PDFフォーム=入力欄付き PDF。ペーパーレス&入力漏れ防止に◎
- Acrobat Pro がなくても無料で作れる。主なルートはブラウザ・オンラインサービス・フリーソフトの3つ
- PDFgear は登録不要でスピーディ、JotForm はドラッグ操作で高機能、LibreOffice は完全オフライン
- 仕上げに 楽々PDFメーカー でページ結合や保護をすれば運用がさらにラクに